訪問理美容のシャンプー方法と効果について

訪問理美容で一番多いリクエストは、カットです。しかしながら、パーマやカラーをご利用の方もいらっしゃいます。
パーマやカラーの時のシャンプーなどはどのようにするのだろう?そう思われているお客様もいらっしゃると思います。
また、我々が訪問させていただくお客様には認知症のお客様も多いです。
様々なご病状の方々がおられますが、ご入浴を嫌がられている方も多いです。
当然、頭の方も「どれほど洗髪されていないんだろうか」という方もいらっしゃいます。

今回は訪問理美容でのシャンプーの方法や効果について説明いたします。

目次

訪問理美容でのシャンプーのやり方

家でのシャンプーってどんな風にするのだろう?
頼んでみたいけれども、想像がつかないので不安。そんな風に思われているお客様もいらっしゃると思います。

基本的には、ご用意いただくものはございません。
ご利用者様の状態やご自宅の状況などにより、様々な方法をとらせていただきます。

では、シャンプー機を持ち込みする場合とそうでない場合についてご説明いたします。

シャンプー機を持ち込みする場合

ご自宅で、お湯とコンセントをお借りいたします。お湯は、10L~20L程、普通にお風呂でのシャワーの温度で充分です。
美容室でのシャンプーのようにバックシャンプーの態勢が可能な方は、バックシャンプーさせていただき、円背などの方で、ご無理な方は、理容室のように前向きシャンプーさせていただきます。
どちらも難しい、という方はルームシャンプーという道具もご用意しております。

写真はシャンプー機の一例です。形や高さ調節など様々なタイプがありますが、仕組みは同じような感じです。
バックシャンプーや前向きのシャンプーではこのようなタイプの物を利用します。
施設様への訪問の際など、その方の状態に合わせて、複数のシャンプー機をお持ちする場合もございます。

ご自宅の洗髪台をお借りする場合

ご自宅にシャワー付の洗髪台がある、または、お風呂場でのシャンプーをご希望の場合などは、そのままそちらをお借りする場合もございます。
ご自宅の設備をお借りする場合は湯量の心配はいりません。

立位での洗髪の方が楽な方もいらっしゃれば、座らないと無理な方もおられます。
どちらの場合も、ご利用者様の態勢や状況を第一にどちらの方がより楽に、安全に出来るかを考慮して実施いたします。

どちらの場合においても、タオルやシャンプーなど必要な物は全てこちらでご用意致します。もしも、「このシャンプーを使って欲しい」といったご要望がございましたら、遠慮無くおっしゃってください。

ぐっすり睡眠効果!?

さて、先にも触れましたが、訪問のお客様では、認知症の方も多くいらっしゃいます。結構な割合でカット拒否、ましてや洗髪させて頂くのはなかなかどうして難しかったりしますが、上手く施術にたどり着いた場合は、ほぼ皆さん、すっきりとしたお顔をされておられます。
やっぱり、気持ちがよろしいのでしょう。
「ぐっすり眠れるね」家族さんのお声もとても嬉しいものです。

先日も、ヘルパーさんもお部屋へ伺うのにしばらくの日数を要した方のお宅へ、ヘルパーさんと一緒に訪問させて頂きました。
幸い、一回目から拒否されることなく、施術出来ましたが、2回目の訪問でも、さらりと受け入れてくださいました。
時や状況といった部分はずれてはいても、会話のキャッチボールは出来る方なので、たくさんお話していただきました。

お湯の量も時間も限られた中で、一回目からこちらが満足出来るだけの洗髪するのはなかなか難しいですが、徐々に徐々に時間をかけて定期的に訪問させて頂き、最初のような状態に戻らないように、お付き合いをさせていただます。

まとめ

今回は訪問理美容でのシャンプーの方法と効果について、触れさせていただきました。
お客様の状態と状況により、いろいろな方法があります。どの方法がよいかご相談させていただきながら施術させていただきます。

ご入浴を嫌がられるお客様でも、私たちにシャンプーをさせていただけるお客様もいらっしゃいます。
和歌山南紀センターでは、カットだけでなくシャンプー、パーマ、カラーなどのメニューにも対応させていただいております。
是非、多くのお客様にご利用いただければと思っております。